パロマ瑞穂スタジアムで、Jリーグ実況。J1第34節の名古屋グランパス対湘南ベルマーレは2対2の引き分け。この模様は、愛知県豊田市のコミュニティFM、エフエムとよた(ラジオ・ラブィート)でオンエアされました。

勝てばJ1残留が決まるグランパスだけど、前半に2点を取られる。相手をフリーにしてしまったことからの失点。

後半、ジョー選手がPKを2本決めて同点に。実況で、何度も「これではダメです」と言う。他のチームも引き分けになりそうな試合展開、みんな勝ち点を1つ積み上げたら、グランパスは得失点差でJ1残留が決まらない。

試合終了、2対2の引き分け。サガン鳥栖も引き分けた。ジュビロ磐田も引き分けているという情報が試合中に入っている。ああ、これで終わったか……。あとは、磐田の試合終了の情報を待つだけ。

しーんとしているパロマ瑞穂スタジアム。振り返ったら、きょうはひとつも盛り上がることはなかったなあ。チケット完売だったのに。1万9000人以上も集まったのに。

ところが! ゴール裏のサポーター席を見ていたら、あちこちに両手を上げている人が出てきた。歓声も上がっている。それがグループになり、大きな塊になり出した。

まるで、ポツポツと降ってきた雨がスコールのように激しく降ってきたようだ。そこを描写。「あれ? 沸き上がってきましたよ。 ……沸き上がってきましたよぉ? まさか? まさかぁ?」

試合が始まる前に、グランパスがJ1残留を決める条件を洗い出しておいた。勝ち点40のベルマーレ・サガン・グランパスがみんな引き分けで勝ち点1を取り、勝ち点41のジュビロが負けた場合、得失点差でジュビロがJ1残留とはいかなくなる、ということも、可能性としては、ある。まあ、これはひとつの可能性ではあるけど、そんな、まさかねえ……。

だって、ギリギリまで、同点って情報が入ってたんですよ。それが、試合終了直前に、ジュビロが負けるなんてこと、あると思わないじゃないですか。

あったんですね、これが。ジュビロはラストプレーで、オウンゴールで失点。その速報を、必死に情報を取っていたサポーターがいち早く知り、歓喜の声を上げる。

いやあ、これは状況を追うの、難しいわ。後で聞いたら、NHKの中継も、サガンが引き分けた時に「グランパスJ1残留ならず」って言っちゃって、慌てて訂正したんだってね。

毎年、J1最終節はドラマチックなことが起こるって印象があるけど、今年もあったねえ……。

名古屋グランパス2018最終戦終了後