ミッドランドスクエアシネマ2で「クレイジー・リッチ!」を観る。家柄で人を差別するな、とは思うけど、一族を守るためだと考えると……。そういう価値観は、今後変わっていくんだろうか。

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【ワーナー公式】映画(劇場作品)|クレイジー・リッチ!

ニューヨーカーのレイチェル(コンスタンス・ウー)は、親友の結婚式に出るためにシンガポールに行くという恋人ニック(ヘンリー・ゴールディング)に同行する。ニックの家族と対面することも決まったレイチェルは、彼がシンガポールの富豪一族の御曹司だと知って驚く。レイチェルはニックの母親のエレナ(ミシェル・ヨー)と会うが、彼女は自分たちの交際を良く思っていなかった。

引用元:クレイジー・リッチ! (2018) – シネマトゥデイ

大家族って、大変だ

ふたりだけのものだった恋愛が、家族のものになる結婚に変わっていく。多かれ少なかれ、結婚に向かっての障害って、どのケースにもあるんだろうなあ。

ましてや、家柄が違うことが分かると、どうなるか。それでもふたりの愛を貫いていくのか、結婚を諦めるのか。

観ている最初はふたりのことを応援していたけど、だんだん母親のエレナの気持ちも分かる。結婚したことで与えられた役割や、捨てたもののことを考えると、大金持ち、いや、大家族って、大変だ。

大家族って、ひとつの経済圏だ

社会全体が新しい家族の形を模索している、という空気を感じる。いろいろ観てきている作品でも、それをテーマにしているものも何本かある。

家族についての古い価値観は新しくなっていくべきだ、と思っているんだけど、こういう作品を観ていると、その価値観も大事な時があるんだなあと思う。

ハンドリングを間違えたら、没落しちゃうからね。それは、何人もの人の生活の面倒を放棄してしてしまうことにもなる。使用人とか、ね。

大家族は、ひとつの経済圏。だから一族の掟だとか、ルールがあるんだろうなあ。

金をツールにして見えてくる人間の心

でも「そんなことは知らん! 今が楽しければいい!」という考えの金持ちの描かれ方もあって。この作品のバチェラー・パーディーやバチェロレッテ・パーティーは、下品だったなあ……。

それがいい時もあるけど、この作品では「本当に信用できる人、友達」を浮かび上がらせるためのものだった。

レイチェルが最終的にエレナと対峙するシーン、いいよね!

レイチェルの行動が、カッコいいんですよ。エレナと最終的に対峙する時の、あの行動とか。使われている道具について知っていると、よりグッとくる。