TOHOシネマズ東浦で「HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION」を観る。今度の敵は「大人」だけに、今までのようには戦えない。前作とはだいぶ、味わいが違う。
DOUBT、プリズンギャングとの戦闘に勝利したSWORD(山王連合会・White Rascals・鬼邪高校・RUDE BOYS・達磨一家)だったが、そこへ九龍グループが乗り込んでくる。彼らは“大人の力”によってSWORDを壊滅へと追い詰めていく。SWORD地区の無名街を爆破し、その跡地にカジノを建設しようとする九龍グループに対し、若者たちは彼らの野望を打ち砕こうと決意し……。
対「大人」との戦い
前作を観て「この後どうなっちゃうんだ?」と期待してました。かなり広がった風呂敷を、どうたたむのか。この戦いに、いよいよ大人が参戦するのか! これはとんでもないことになるぞ!
と、思ってたんだけど、なるほど、こういう形に持っていったのか……。知恵のある大人にはかなわない。ならば、どうやって戦うか。
人生のうちのある時期、ほんの数年のうちにこれを観ると、刺さる人もいるだろう。小さい頃、長い時間いっしょにいた友人たちと毎日を遊び、あともう少しでそれがかなわなくなってしまう時期にある人たちが。
大人もそれをうらやましくみているところがある。利害関係なく、純粋な気持ちで動いていたその頃を。だから、ボクが思っていた展開にはなっていなかったのかもしれない。
それぞれのキャラクターの味、出てるねえ……
相変わらず九鬼源治のターミネーターっぷりは人間離れしているし、RUDE BOYS の、メンバーたりの身のこなしは惚れ惚れするし、鬼邪高校の村山って、かわいいヤツだと思ったり、達磨一家はぶっとんでるし。おお、SWORDの祭は達磨を通すぞ、絶対!
あれ、こうやって振り返ってみれば結構それぞれの持ち味が出ていたぞ。それが前作のように一堂に会することがなかったから、違う印象になったのかな。そのくらい、前作のクライマックスはすごかったよ。
ひょっとすると、九世龍心は本来、もうちょっと話に絡んでくる予定だったのだろうか。津川雅彦さんのこの作品の感じからすると、そんなことも考えてしまう。
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