TOHOシネマズ東浦で「DESTINY 鎌倉ものがたり」を観る。一色夫婦の仲のよさがいいなあって思いながら、死についても考えた。

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映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」公式サイト

鎌倉に住むミステリー作家・一色正和(堺雅人)のもとに亜紀子(高畑充希)が嫁いでくるが、さまざまな怪奇現象が起こる日常に彼女は戸惑ってしまう。犯罪研究や心霊捜査にも通じている正和は、迷宮入りが予想される事件の折には、鎌倉警察に協力する名探偵でもあった。ある日、資産家が殺害され……。

引用元:映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』 – シネマトゥデイ

不思議な世界と、仲のよさ。そして、バランスの良いコミカルな感じ

生と死が地続きになっている世界。魔物が人間の世界に住んでいる不思議な世界。ストーリーの前半で、この世界を丁寧に描いている。

並行して描かれる、一色夫妻の仲のよさ。高畑充希さん演じる亜紀子がかわいい。コミカルな演技は、正和役の堺雅人さんとシンクロして、とてもいい雰囲気。

というか、この世界を崩壊させない程度のコミカルな演技や演出がおもしろくて。稲荷刑事役の要潤さんは、真面目に演技をするからこそ、この世界観ではおもしろい。あのシーン、一見やり過ぎにみえるくらい、真面目に演技にしてた。

嫌だけど受け入れなければならない。それが死だ

予告編だけみてると、冒険ものに感じるけど、ここまで身近な人の死について考える作品だとは思わなかった。ごはんを食べるのと同じように、死は当たり前にやって来る。その頻度が少ないから、特別なことのように思えるのだ。

覚悟ができている死はいいけど、覚悟ができていないことだってある。今の生活への未練。できることならどんなことをしてでも一緒にいたいけど、受け入れなくれはならないものなんだな、死っていうのは。

天頭鬼よ……! お前はそういう運命か!

個人的には、最後の最後で天頭鬼に肩入れしまったけど。エンドロールのあの登場の仕方は、せつない。お前、ずーっと、そんなんなんだな! って、応援してしまいそうだ。

ただ、これが絶対悪になっていないと物語にならないわけで。「あっちの気持ちも分かる」なんて、両方にいい顔をしていたら、文字通り話にならないからね。