109シネマズ名古屋で「名探偵ピカチュウ」を観る。ポケモン好きの人たちがみた夢の映像化だ。
子供のころポケモンが好きだったティム(ジャスティス・スミス)は、ポケモンに関する事件の捜査から戻らないままだった父親のハリーが、事故で亡くなったと同僚のヨシダ警部(渡辺謙)から知らされる。人間とポケモンが共存する街、ライムシティにある父親の部屋を訪れたティムは、人間の言葉を話す名探偵ピカチュウに遭遇。ピカチュウは、ハリーが生きていると確信していた。
初めてポケモンが発売になった1996年2月は20歳だったボク。子供に向けた新しいタイプのゲームが発売になったんだ、という気持ちでした。
携帯してまでゲームをやる、というのがまだ一般的ではなかった頃。ゲーム機は子供のホビーだった感覚でした。
そして、それから23年。かつて子供だった人が大人になり、ポケモンは社会に完全に馴染む存在になりました。仕事の場でポケモンの話題が出ることもあるでしょう。昔やっていたとか、子供がやり始めたとか。
子供の頃にポケモンに触れていた人は、こういう世界があったらいいな、と想像したこともあるでしょうか。そんな世界が映像化されているのが、この作品。
ティムがライムシティに着いた時、ボクたちも初めてその街をスクリーンで観るわけですが、これがまあ、人間とポケモンが共存している、なんと楽しい光景か!
それぞれのポケモンの技能を生かして人間の仕事をサポートしている。ボクら世代だと、ドラえもんが現実にいたらいいなあ、と想像することがあったと思うんだけど、それがポケモンなんだという世代が、ボクらより下の世代にはいるんだなあ。
それは日本人だけではなく。外国人も同じ。ハリウッド制作陣が、ポケモンへの敬意を最大に払っている。こんなのポケモンじゃない、という反発は、たぶんないだろう。
ピカチュウが人間の言葉をしゃべっても? うん、それだってゲームとしてリリースされているし、その世界観をしっかり映像化している。ポケモンに夢中になっていた、そして今もなっている人たちが思う夢が映像化された作品だ。観終わったら、あらためて「自分がポケモンをパートナーにすることができたら……」なんて話を始めるかもしれない。
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