何人かに原稿を読んでもらった時のこと。「少なくなった」というフレーズを中四高で読む人ばかりで違和感がありました。今はそういうアクセントも認められてるのだろうか?

「少なくなった」を「す【くなくな】った」というアクセントで読む人ばかりなのです。スチャダラパーが「今夜はブギーバック」でラップした「よくないこれ? これよくない? よくなくなくなくなくなくない?」の、あの感じ。

「す【くな】く【な】った」と、アクセントがふたつつくと思うんだけどなあ。「少ない」と「なる」のふたつの言葉がくっついているので、それぞれのアクセントを生かすのが自然だと思うんだけど。

それとも、アクセントをふたつつけるのが大変だから、ひとつにくっついちゃったんだろうか。アクセントの平板化の傾向が、こういう所にも現れてるのかなあ。

頭の中で最近聞いたアナウンスやナレーションを再生してみても、「す【くなくな】った」というアクセントに出会った経験はない。たぶん「す【くな】く【な】った」で大丈夫なはずだ。でも、言葉は進化しているからね。そのうち「す【くなくな】った」も認められるかもしれない。ひょっとして、もう認められてるかなあ。