ピーター・バラカンさんの「ラジオのこちら側で」をくり返し読んでいます。特に名古屋は、バラカンさんが執行役員を務めるInterFMが来春に新しい放送局を開局する話があるので、その放送局が目指すものがここにあるんじゃないか、と思うんです。

本の内容は、バラカンさんの半生をつづりながら、当時かかわっていたラジオ番組がどんな経緯で始まったのかということが大半で、今後のラジオがこうなる、という予言のようなものは書かれていない。でも、現状のラジオはどうなっているかということは分かる。特に日本と海外の違いは大きい。

あと、ボクはAMの歴史はなんとなく分かっているけど、FMの歴史は知らなかったので、それが分かったのはよかった。歴史から学ぶことはいろいろあるもんね。

今、海外でできていて、日本でやれないことがあるので、まずこの部分が海外に追いつくだけでも日常生活とラジオの距離はグッと縮まると思う。そうなると、コンテンツも今より大きく増えるから、その中で聴かれるにはどうするか、ってことも考えなければいけなくなると思う。

今でもコミュニティFMがサイマル放送をしているから、かなりの量のラジオをネットで聴くことはできます。でも、全世界に対応するような放送をコミュニティFMがする必要はないですよ。地域のことを色濃く出すのが本来のコミュニティFMの役割です。そのノリが、世界のどこかで聴かれて「おもしろい」ってことになるのが理想。

ボクがしゃべっている間に、そんな流れになることはあるのかな…。それに乗れなかったら、ちょっと悔しいなあ。今できるのは、サイマル放送を聴いたり、ネットのサービスを調べてみたりして、もしその流れが来たらどう戦っていくかを考えていることくらいかな。