鏡に見知らぬ人が映っていた話をしましょう…。
そいつは男だったんだけど、ボサボサの髪で、中途半端な
長さ。顔の上にでっかい黒いかたまりが乗ってる感じ。
小さめのメガネをかけていて、一見すると明治時代の文学に
出てくるような書生みたい。普段見たことない人が
休日の昼下がりに鏡を見たら映ってましたね…。いえ、決して
自分じゃありません。自分の姿なら毎日鏡で見てるじゃ
ないですか。そこに映っていたのは30代後半ぐらいの男の姿。
いつも見てる姿とは違う人物が映っていました…。ちなみに、
足はありましたよ。おまけにボクが右手を挙げると同じように
手を挙げて…。ええ、そうです! 映ってたのはボク自身
ですよ! びっくりした! 気ぃ抜くとすっごく年を
とっちゃうんですね! がんばれ、自分! まけるな、自分!
アンチエイジングだ、自分! とりあえず今週中に
髪を切ってこい!