109シネマズ名古屋で「レディ・プレイヤー1」を観る。子供が楽しめるようなユーモアもあるけど、これはやっぱり「おっさんホイホイ」だ。

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映画『レディ・プレイヤー1』オフィシャルサイト

2045年、人類は思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」で生活していた。ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。その内容は、オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。これを受けて、全世界を巻き込む争奪戦が起こり……。

引用元:映画『レディ・プレイヤー1』 – シネマトゥデイ

今度のスピルバーグはバーチャル世界を題材にした

スピルバーグっぽい作品だなあと思いました。

少年が冒険の主人公で、事件や謎が解決する頃には世界は前と変わり、自分も成長しているのがスピルバーグ作品だと思ってます。

これ観ながら「スーパーエイト」って作品を思い出しましてね。それはスピルバーグがプロデューサーだったんだけどね。作品の世界での日常から事件が起こり、それが徐々に大きくなって壮大なものになるって感じが、似てるって思ったのかな。

子供が好きそうなユーモアも入っている。蹴られたら痛いって。そして、その後の演技でも、また笑う。そりゃ痛いもん。

いわゆる「おっさんホイホイ」だね

ただ、この作品は少年よりももうちょっと上の世代で描いている。さらに、対象となるのは完全にボクら40代から50代くらい。いわゆる「おっさんホイホイ」だ。おっさんが寄ってきたら、その粘着力で絶対逃がさない!

出てくるキャラクターや音楽が、80年代中心。Van Halen の「JUMP」が予告編で使われてることからも分かるでしょう。というか、あの曲、まあまあ分かりやすいところで使ってたぞ!

懐かしい作品のオマージュもあって、これはもう子供が観るというよりは、特撮キャラクター対SFアニメロボットというような夢の対決で盛り上がるものだよね。

バーチャルとどうつき合うべきかという、スピルバーグからのメッセージ

ここまでバーチャルな世界はまだできていないけど、SNS が普及していて、リアルとバーチャルの境界線があいまいになっている現在。

バーチャルにどっぷりハマってしまっていいのか、リアルから目を背けてはいけないのか、そんなこともメッセージとして入っている。

クライマックスはいつの間にかリアル世界も巻き込んでいて、きちんとリアルから目を背けないような作りになっていたな。

というか、バーチャル世界での戦いをリアルの人間がやっている時の違和感ったら……!「ゴーグルつけて何やってるんだ」という表情をしていた人たちをさり気なく入れているところを観ると、時代はまだそこまでバーチャル世界へのなじみはないようだ。

バーチャル世界と、これからどうつき合っていくべきかというメッセージは受け取ったけど、これ、小さい子にも届けたいなあ。「おっさんホイホイ」過ぎちゃて、子供はポカーンとするかもね。

あ、バーチャル世界の描き方がすごいから、そこからのめり込むかもしれないな。