TOHOシネマズ名古屋ベイシティで「ルーム」を観る。この作品、あとから振り返ってみたら「部屋」の持つ意味合いが大きいことに気づいた。

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施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。

引用元:映画『ルーム』 – シネマトゥデイ

前半で一本作れるんじゃないか?

ジャックとジョイが部屋から脱出できることは予告編から分かってたんだけど、それだけで一本映画ができるんじゃないかと思ったよ。逃げ出したジャックがジョイと再会するシーンは感動的だった!

子供の言うことを真剣に聞くことができるのは、先天的に女性なんだろうか。ジャックが保護された直後のシーンでは、そんなことを思ったよ。あの人、少ないヒントでよく部屋を割り出した! 感動的な再会シーンの序章とも言えるよなあ。あそこから、気持ちがどんどん盛り上がる。

ということは、その前に描かれている監禁のシーンが観ているこちら側にも苦しい気持ちを植えつけることに成功しているからだな。

新しい「部屋」に苦しめられる

ところが、ここからは新たな「部屋」に放り込まれる。「世界」とも呼ばれるその部屋で暮らすようになって、ジャックもジョイもそれまでとは違うペースで生活しなければならなくなる。

ボクたちだって、監禁はされてないけれど自分のペースではない状態で「世界」で暮らしている。必死になって合わせようとするけれど、そんなことばかりしていたら疲れてしまう。自分のペースで「部屋」を変えながら「世界」とゆっくり向き合っていけばいいんじゃないかな。

サッカー選手に例えたら、こんなタイプ

ボールのないところで相手の動きをしっかり止めている、守備型ミッドフィールダー。中央に配置したいが、相手のサイドが強い場合はそこを任せられそう。