キミのお金はどこに消えるのか(井上純一、KADOKAWA)」を読みました。家計の常識と経済の常識は一致していませんでした。

内容紹介
「次総理大臣になる人、このマンガ読むイイジャナイ?」(中国嫁月さん)

大ヒットシリーズ『中国嫁日記』の著者・井上純一は、実は経済オタクでもあった!? ある日、円安で中国工場への送金が高くついた、とボヤく井上さんに、愛妻の月さんが「減った分のワタシたちお金、誰が取りマシタカ?」と返します。「こ、答えられない…というか、その発想はなかった!?」と衝撃を受けた井上さん、月さんの「お金に関する素朴な疑問」を題材に連載を始めることになりました。知らなくても生きてはいけるが、知るともっと世の中が面白くなる「お金」の話が弱者切り捨て、高齢化社会、増税、選挙、雇用問題など、誰もが知っている(しかし答えをもっていない)社会問題に絡めて語られます。監修 飯田泰之(明治大学経済学部准教授)

そういえば、経済って学校でしっかり勉強してこなかった。大学で経済学を学んだ人は、ここに描いてあることは当たり前だって、知ってるのかなあ。

経済って、輪っかのようになってる感覚があります。お金を使わないから、お金が入ってこない。どこかがお金を使い始めれば、お金が入ってくる。でも、自分はイヤだ。だって、お金がないもん。

どこが使い始めるべきなのかって言うと、やっぱり、国なんだよね。

お金は貯めなきゃいけないけど、貯めてもいけない。矛盾しているような考え方を理解するには、お金を神のように考えちゃいけないんだ。紙のように考えないと。……おお! 今、うまいこと言った!

お金を払うのは、払った先に「自分にとっての価値」があるから。大事なのは価値の方で、お金じゃないんだ……と、こういう考え方になれば、多少はお金を使うようになるだろうか。

とは言え、お金を貯めることにどうしても必死になってしまうんだよねえ。いかんいかん。お金より大事なのは、価値を提供できるかってことのはずなのに。