「ワールド・ウォーZ」を109シネマズ名古屋で観ました。ストーリーを味わえばいいのか、ゾンビがいっぱい出てくるのを楽しめばいいのか…。映画を観る経験が浅いので、こういう作品はどう楽しんだらいいのか分からずに、ちょっと困ってます。

映画『ワールド・ウォーZ』オフィシャルサイト 大ヒット感染拡大中!

元国連捜査官のジェリー(ブラッド・ピット)と家族の乗った車が、渋滞にはまっていた。すると、前方で爆発音が聞こえ、トレーラーが無数の車をはじき飛ばしてクラッシュし、パニック状態の群衆が通りになだれ込んでくる。そのただならぬ状態から家族を守ろうと、妻子を連れて逃げるジェリー。やがて、彼は人間を凶暴化させる未知のウイルスが猛スピードかつ世界的規模で感染拡大しているのを知る。そんな中、元国連職員の技能と知識を買われたジェリーは、各国を回ってウイルスの感染原因を突き止めるよう依頼される。

引用元:映画『ワールド・ウォーZ』 – シネマトゥデイ

予告編を観て「あー、これは感染者が人を襲って、襲われた人も別の人を襲う作品ね」と思いましたが、そういう風に宣伝していないと聞いてビックリしましたよ。ゾンビがいっぱい出てくる作品ってことのほかに、どう言えばいいの?

なんか、人類が滅亡する時を観ている気分。劣勢の時の戦いって、こんな気分なのかなあ。敵の弱点が分からないままに戦うことがどんなに難しいかってことを感じました。対処法は、目の前の敵を排除するだけなんだもんね。いつ終わるとも知れない消耗戦。

つかの間の休息も、ちょっと突かれたら一瞬で崩壊する。ことわざに「蟻の穴から堤も崩れる」ってものがあるけど、まさにそんな感じですよ、壁を登っていくゾンビたちを観ていると。

そして、この世界のどこにも安息できる場所はない…という絶望的な気持ちになって、ようやく一筋の光が見えてくる。正しいかどうか分からなくても、それに賭けるしかない。

そう「こういう状況の中、やるしかない」んです。この作品は愛する者のために戦うということよりも、いずれやられてしまうから立ち上がる、という、ある意味消極的な理由なんです。

物語の終わりを観ても、絶望的な気持ちがひっくり返ることはありませんでした…っていう感想は、ゾンビ映画好きの人から「そういうことはいいの! ゾンビを楽しむの!」って言われそうだなあ。