TOHOシネマズ名古屋ベイシティで「バースデー・ワンダーランド」を観る。子供も大人も、世界の感じ取り方が変わる旅へ。

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映画『バースデー・ワンダーランド』オフィシャルサイト

自分に自信のないアカネは誕生日の前日、突如現れた謎の錬金術師ヒポクラテスと弟子のピポから世界を救ってほしいと言われ、骨董(こっとう)屋の地下室からつながるワンダーランドへ連れ出される。幸せな色に満ちたワクワクする世界は、色が消えてしまうという危険にさらされていた。ワンダーランドを守る救世主として期待されるアカネは、世界を救うための冒険に出る。

引用元:バースデー・ワンダーランド (2019) – シネマトゥデイ

観終わって「話ぜんぜん進んでいないじゃないか」って思った。冒頭と終わりの時間の経過があまりにも短い。

あんなに冒険していたのに、なんだこの時間の進んでなさは? って思ってたんだけど、それがアカネの心が成長したことだと思ったときに、なんてストーリーだったんだ……! と思いました。

きのうときょうが、ぜんぜん違う世界になったってこと、ここまで生きてきたらひとつやふたつの経験じゃありません。周りはみんな変わってないのに、自分はぜんぜん違う世界に来ちゃった……って感じ。

「ひとつやふたつの経験」って書くからには具体的に挙げていかないといけないのですが、今思いだすのはオトナな出来事ばかりなので割愛します。

アカネも、この冒険から帰ってきた時は、周りが全然違う景色にみえているはずだ。骨董屋に行く時と帰ってくる時のシーンの描き方にも現れている。

骨董屋と言えば、チィの自立っぷりに惚れ惚れする。アカネと話している中に「チィちゃんも得たものがあったぶん、手放したものもあったんだなあ」と感じるところがあって、それもまた魅力的。

あの旅で、実はチィも、何か変わったのかもしれない。子供だって、大人だって、いつでも成長していけるんだなあ。