TOHOシネマズ東浦で「居眠り磐音」を観る。幼なじみの別れは、心にも残るし、映画史にも残るんじゃないかってくらいのストーリー展開!

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映画『居眠り磐音』公式サイト|5.17(金)ROADSHOW

豊後関前藩の坂崎磐音(松坂桃李)と小林琴平、河井慎之輔は、幼なじみだった。磐音が琴平の妹・奈緒との祝言を控えていたある日、事件が起こり、磐音は二人の幼なじみを失う。奈緒を置いて関前を去り、江戸で浪人として生活することになった磐音は、昼はうなぎ割き、夜は両替商の用心棒として働き始める。

引用元:居眠り磐音 (2019) – シネマトゥデイ

第一幕では、磐音が二人の幼なじみを失う。ここがね……いいんですよ! この作品をこれから長く愛すことができる要素がギュッと詰まってる。

磐音と琴平、慎之輔の性格や3人の関係性をテンポよくみせて、この話を知らないボクも「ふんふん、そういう関係なのね」と、スッと飲み込めた。これから3人で力を合わせて藩を担っていくんだろうなあ……なんて、気楽に観ていたんですよ。

そしたら! あんなことになっていくじゃないですか! さっきまでの関係が頭に入った直後のこの展開! えっ、えっ、えーっ! と思っているうちに、磐音がとても重いものを背負ってしまうんです。

いやあ……やられました。こんなのを観たら、磐音が気になってしょうがない。松坂桃李さんの演技もプラスされて、磐音がどんどん魅力的に感じてくる。しまいには時代を超えて「磐音と友達になりたいなあ」とさえ思ってしまうほどでした。

今後、このシリーズが第2作、第3作となった時は、ボクは「第1作の第一幕は必ず観て!」って勧めるね。これを観てるかどうかで、磐音の魅力が大きく変わってしまう。

柄本明さんが演じた有楽斎が、まあ気持ち悪くて! 一歩間違えたらコントになるくらいのオーバーな演技……かと思いきや、今後の磐音にもしっかり影を落としていって。そうか、この印象を残すための演技だと思ったら、有楽斎が急に怖くなった。

いや、ホントに、有楽斎のファーストシーンはインパクトがありました。絵に描いたような悪人とはこういうことだ、と思ったのと「明さんじゃん! さっき、佑さん出てたじゃん!」と、親子で出演していることにビックリしたのと。

情報を仕入れていたらこういう驚きはないんでしょうけど、やっぱり、こういう驚き方はいつまでもしていたいのです。