「フューチャリスト宣言」と「iPhone 衝撃のビジネスモデル」
を続けて読んだんです。両方をがーっと読んで、心が動いた
ところに線を引いて、その部分を書き出してみて、そのメモを
ぼーっと眺めてみた時にボクの心に浮かんできたのは、
「ああ、日本的な考え方をバージョンアップさせないとなあ」
ということ。

ネットの世界でよく見かける、バージョンアップ。新機能が
つくこともあるけど、不具合を修正しました、というような
ものもあります。この不具合が起こる率をなるべく低くしてから
世に出すのが、日本的ではないでしょうか。もちろん、これ、
日本のいいとこだと思いますよ。

また、奇抜な発想はあまり受け入れられないもの、日本的かも
しれません。そのぶん間違いないものができるので、これも
日本のいいところだと思いますが、外国では奇抜な発想を
おもしろがって進めていく土壌があって、さらに上の立場の
人も、それを許容するらしいんです。

乱暴に言うと「多少不具合があってもいい、無難なものより
おもしろいものを」という考え方が今、日本の外から
じわぁ~っと、染み込んできていると思います。あ、
今思ったんですが「外資が日本を乗っ取る!」ということも、
この「じわぁ~っと」かもしれません。

このボクが感じる「じわぁ~っと」感は、沈みつつある
ボートの中の水をどれだけかき出しても水が入ってくる
感じに似ています。もうどうしようもない。ただ、
ボートは沈んでしまうけれど、考え方は取り込むことが
できるはず。この「じわぁ~っと」を踏まえて、日本の
良さを生かすような考え方にバージョンアップできれば、
新しいものが生まれそうです。ただ、それができないと、
いつの間にか沈んでしまうかも…。「じわぁ~っと」が
どこから来ているのか、それをどう取り込んで
バージョンアップしてやろうか、ちょっと意識することに
します。

フューチャリスト宣言

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