ミッドランドスクエアシネマで「ノア 約束の舟」を観る。洪水が来て、方舟に乗ったものは助かって、アララト山に着いて…という話をどう映画にするんだろうと思ってたんだけど、すごかったのはむしろ洪水が来てからのストーリーだった。

映画『ノア 約束の舟』公式サイト

夢の中で世界滅亡を意味するかのような光景を目にしたノア(ラッセル・クロウ)。それが神からのお告げであり、全世界を飲み込むほどの大洪水がやって来ると悟った彼は、その日から家族と共に一心不乱になって巨大な箱舟を造る。さらに、生命を絶やさぬようにと、この世の全ての種類の動物を次々と箱舟に乗せていく。だが、ノア一家の前に不安に駆られて箱舟を奪おうとする者たちが立ちはだかる。

引用元:映画『ノア 約束の舟』 – シネマトゥデイ

登場人物の配置が見事で、それが洪水のシーンあたりから効いてくる。ああ、こういう展開になるんだろうな…と読んでいても、ノアの行動でスパッと裏切られる。それもかなり残酷に。

でも、ノアだって心の奥底ではすごく葛藤している。この作品の本質はむしろそっちの方なんだな。この作品を単に「ノアの箱舟を映画化!」と言ってしまうのは、とてももったいない。

この作品で言っている、神がなぜノアを選んだのかということ。それが人間の姿であり、ボクは「この視点を持っている人は信頼できる」とまで思いました。